王子駅近くの飛鳥山公園にあるアジサイの名所「飛鳥の小径」へ行ってきました。
線路沿いに咲く約1300株ほどの紫陽花がちょうど見ごろを迎えていて、満開のアジサイロードが素晴らしかったです。
六義園や小石川後楽園の庭園散策も楽しめて、なかなか面白い街中トレッキングでした。
関東が梅雨入りして最初の週末。
案の定、天気がよろしくないとです。曇り空ならいざ知らず、雨が降ってまで登山をする気はないので今回は街中散歩。
都内の山を調べていると東京百名山の1つに飛鳥山というのを発見。標高25mという超低山ですが、ここは何やら都内有数の紫陽花の名所であり、しかもちょうど見ごろを迎えているらしい。
そんなわけで、行ってきました。
飛鳥山の最寄りは王子駅。こんな街中に山があるのか、というくらいザ・都会な風景です。
ここから本日の街中ハイキングがスタート。
まず駅前にあったのが音無親水公園。
歴史を感じられる木造の橋が架かっていたりと雰囲気良かったです。春は桜、秋は紅葉の名所のようで、スタート早々高いポテンシャルを感じる観光スポットに出会えました。
音無親水公園の隣が王子神社。
登山装備など何一つ持っていないお手軽ハイキングですが、本日歩く距離は20km弱とまぁまぁなトレイル。安全祈願もかねて参拝しておきます。
無事に怪我なく歩けますように。そして、どうか終わるまで雨が降りませんように(※昼から雨予報)
王子神社から道路を挟んで向かいにあるのが飛鳥山公園。
ここら一帯が緑地帯になっていて、この公園内にお目当てのピークがあります。
こちらが飛鳥山。
公園内の西側に最高地点の標識がしっかりと用意されてました。標高25.4mで、一応ヤマップやヤマレコでも山頂という扱いになっています。
そして、東京百名山の1つでもあるブランド力も備えた山。
早々に登頂は果たしましたが、本日のメインは飛鳥山公園を線路側に下りたところにある「飛鳥の小径」。
ここが都内でも有数のアジサイの名所になっています。
「飛鳥の小径」のあじさい風景。
道脇に色とりどりの紫陽花が所狭しと咲いていて、なかなかの見応えです。
ちょうど満開と言う開花状況で、まさに見ごろを迎えていました。
こんな感じで、本当に線路のすぐ脇。
小径という名の通り細い道で、その片側にアジサイが咲き誇っています。
その数、約1300株とのこと。
カラフルなあじさいロードが500m近く続いています。
道幅が狭いのでゆっくり見たければ朝の早い時間帯に来るのが良いかもしれません。9時ごろに行きましたが、まだこの時間帯だと比較的空いていました。
こういうまん丸ではない、ツンツンしたタイプのあじさいもスタイリッシュでいいですね。
ガクアジサイというらしい。
あじさいの群生広がる飛鳥の小径。
とても綺麗で見応えあったので、行って戻っての往復で楽しませてもらいました。
王子駅からもすぐなので、良ければ行ってみてください。
飛鳥山公園から本郷通り沿いを進むこと1時間。次にやってきたのが特別名勝・六義園。
都内有数の日本庭園で桜や紅葉の名所としても知られています。
久しぶりに中に入ってみました。入園料は300円。
六義園もあじさいが見ごろを迎えていましたが、あじさいはもうお腹いっぱいなので軽く見て庭園内部へ。
この中に入るのは桜のライトアップで訪れて以来。日中の明るいうちに来るのは今回が初めてです。
こちらが六義園の庭園風景。
中心に大きな池があり、その周りを芝生や樹林帯が取り囲む自然豊かな庭園です。
庭園内をグルっと1周してみます。
結構広いので、くまなく散策しようと思うと1時間はかかる行程。
こちらは滝見茶屋。
すぐ近くに小川が流れて清涼感ありました。日本茶でもすすりながら団子が食べたくなる雰囲気。
藤代峠からの眺め。
小高い山になっていて、六義園全景を見れるポイントなのでぜひ立ち寄ってみてください。
庭園内は静かな雰囲気ですが俯瞰して見ると高いビルが見えるあたり、やっぱりここは都会だなと気づかされます。
六義園からさらに南下すること1時間、次にたどり着いたのが東京ドーム。
午後からライブイベントということで、結構混んでました。
目的は東京ドームではなく、すぐ隣のこちら「小石川後楽園」。
六義園と似たような日本庭園で、雰囲気も結構被るところがありますがせっかくなので立ち寄っておきます。
こちらも入園料は300円。この値段が絶妙で、まぁ入ってもいいかなという感じ。500円だとたぶん入らなかった。
東門から入るとすぐに池が現れて、その奥に見えるのが唐門。
ここはほんの入り口でしかなく、あの門の奥に庭園が広がっています。
こちらも中心に大きな池が広がる日本庭園。
六義園と非常に雰囲気が似通っているので、2つ合わせて巡ると新鮮味がやや薄れますが、こちらの方が見どころが多くて個人的には好きでした。
屏風岩。
円月橋。
日本各地の景勝を模したものが庭園のあちこちにあります。
琉球山。
こちらの庭園内にもいくつか山があって、その1つの小廬山はヤマップでも山頂扱いされてました。
一番の見どころだったのが、花菖蒲(ハナショウブ)の群生。
ちょうど見ごろを迎えていて、庭園の一画にお花畑が広がっていました。例年、5月下旬から見ごろを迎えるそうです。
この花の存在は知らずにやってきたので、偶然ではありましたがいいもの見れました。
こうして小石川後楽園の観光も終えて、あとは新宿駅まで1時間ほど歩いて本日の街中ハイキングが終了。
終盤小雨に降られたくらいで天気も持ってくれたので良かったです。
あじさいの名所「飛鳥の小径」。
都内有数のアジサイの群生が見れるとのことでしたが、確かに凄かったです。線路わきにびっしりと咲き誇っていました。
梅雨の合間の街中散策の1つとしておすすめです。
【日程】
2025年6月14日
【コースタイム】
8:00 王子駅
8:05 王子神社
8:15 飛鳥山公園
8:20 飛鳥の小径
9:40 六義園
11:10 東京ドーム
11:20 小石川後楽園
13:40 新宿駅
山梨県の滝子山へ寂しょう尾根ルートで登山に行ってきました。
岩場が続くハードなコースでしたが、全体的に道は良く整備されていて、途中には富士山や南アルプス望めるポイントもあってかなり面白かったです。
山頂ではヤマツツジも満開で滝が流れる沢ルートも清涼感ありました。
電車のみのアクセスで笹子駅から直接登れます。
今年も行ってきました、山梨県大月市の秀麗富嶽十二景。
私がこよなく愛する山域で、今回登るのはNo4の滝子山。
その名の通りいくつもの滝が見れる山ですが、今回は初めて「寂しょう尾根」(じゃくしょうおね)という岩稜コースで登ってみました。一応バリエーションルートになっていますが、登っている人は結構多くて、道も全体的に良く整備されていた印象です。
滝子山~大谷ヶ丸~コンドウ丸というコースで笹子駅から周回してきました。
そんなわけでJR中央本線の笹子駅。
秀麗富嶽十二景登山ではお馴染みの駅で、ここからは今回登る滝子山の他にも笹子雁ヶ腹摺山や本社ヶ丸、清八山にアクセス可能です。
山岳部と思われる団体さん含めて、多くの登山者が同タイミングで降りてました。
今回は登山以外にもいくつか目的があって、その1つがこちらの笹子名物・笹子餅「みどりや」。
駅からすぐそばのハイカー御用達のお餅屋さん。朝7時から営業してくれています。
秀麗富嶽十二景の愛好家として、この餅の味を知らないわけにはいかんのよ。
笹子餅を無事にゲット。5個入り600円でした。
登山中の行動食として活躍してもらいます。
甲州街道沿いをしばらく歩いていくと、次に現れるのは笹一酒造。
こちらで日本酒を買って帰るのも今日の目的の1つですが、それは帰りのお楽しみ。さすがに酒瓶を担いで登るわけにもいかんし。
売店でソフトクリームも売られています。
標識に従って登山口までしばしロード歩き。
この標識のデザインは昔から変わらない。秀麗富嶽十二景登山に何度か登っているうちに見慣れたものになってくるはずです。
正面に見えてきた滝子山。
過去2回登っている滝子山ですが、直近登ったのがもう12年も前。そこまでキツかった記憶はないのですが、こうして見ると結構な高低差。
そして、実際すごく辛かったです。これも体力の衰えによる感覚の違いか……。
こちらの熊よけゲートを開けて中へ。
今回は一応バリエーションルートということで念のため熊鈴も装着しておきます。
寂しょう尾根ルートで登る場合、ゲートから少し歩いたこちらの分岐を右へ行きます。
林道をそのまま直進すると沢ルートの道証地蔵登山口に行くのでお間違いなきよう。
分岐の標識に書かれていたのがこちら。
寂しょう尾根ルートは急峻で岩場も多いから気を付けてね、と。
先に言っておくと、岩場自体は終盤に部分的に出てくる程度で全体の割合としては少なめ。登る分には難しいところもそれほどなかったです。
技術的な難易度よりも体力が求められる感じで、山頂までほぼ一直線の登りが続きます。最後の方は息も絶え絶えで半泣き状態でした。。。
いざ、寂しょう尾根ルートへ。
と言っても、序盤はごく普通の登山道。道も良く整備されていて、迷うような心配もありません。
尾根に出たところで鉄塔の休憩ポイント。
ここから山頂まで、ひたすら尾根伝いの登り坂が続きます。
この先もしばらくは一般ルートと何ら変わらない整備された道。
私の持っている山と高原地図は2012年版で、その地図では確かに破線ルートになっているんですが、昔からそれなりに登る人はいたんでしょうか。
特に最近は滝子山登山レポでもこのルートを歩く人が多いので、準一般ルートに格上げになっている感があります。
しばらく登ると林道と交錯。
ここは右に行くとすぐに登山道への入り口があります。写真の右端に小さくピンクテープが見えているところがそれ。
その後も新緑が綺麗な穏やかな森のハイキング。
はて、これが危険とされる尾根ルートなのかと思いながら歩みを進めると……
中盤あたりで岩が出てきて、少しずつその片鱗を見せ始める。
それでも、ここら辺はまだ普通。写真を見てもらうとわかる通り、常に前後に人がいる感じで、歩いている人は多かったです。
岩場エリアが登場するのは終盤に差し掛かったあたり。
あたり一面がゴツゴツした岩だらけになり、それをよじ登るように登って行きます。
途中には大木が浮遊するというイリュージョンを見せつけてくる寂しょう尾根。
なるほど、これは確かに危険な香りがするぞ。
部分的に痩せ尾根の岩稜ポイントもあって、そこら辺がやや要注意でした。
しかも、ここまでの登りが結構きつくて、体力的にかなり消耗してのこの岩場。
脚がプルプル言い始めてもおかしくない状況なので、一層慎重に進みましょう。私はここ2週間ほどがお手軽ハイキングだったもんで、かなりしんどい思いしながら登ってました。
岩場をひたすら登って行く。
技術的に難しいところはほとんどないですが、高低差があるのでとにかく疲れる。そして周りの人たちのペースも速い。強者だらけじゃないかっ!
難しいところはないと言っちゃってますが、ここを下れって言われたら話は別。たぶん自分のへっぴり腰が大炸裂するであろう厄介な岩場だと思います。
そんな岩との格闘の癒し系がこちらのヤマツツジ。
中腹辺りはもう枯れ落ちていましたが、6月初旬は山頂付近でようやく満開を迎えるころ。
登るにつれてつつじの花もどんどん咲いてきました。
さらに後ろを振り返ると見事な富士山!これぞ秀麗富嶽十二景登山の醍醐味です。
6月上旬にしてなお、山頂部にはほんのりと雪が残っています。
さらに視線を右に向けると南アルプスも見えました。
梅雨入り間近という季節でしたが、この日は貴重な晴天でアルプスや八ヶ岳方面も天気が良かったようです。
その後も岩場コースをひたすら登って行くとイワカガミを発見。
寂しょう尾根ルートはイワカガミが咲くことでも有名で、まだ何輪か残ってくれていました。
ピークは5月なので、この花目的であればもう少し早い時期に登るのが良いかと思います。
岩場を登り続けて、寂しょう尾根の危険個所とされる岩稜エリアを無事に通過。
下山する際はこの標識の先から急な岩場が始まるのでお気を付けください。
岩場エリアが終わって山頂かと思いきや、まだしばらく登りは続きます。
寂しょう尾根、おそらく滝子山の最短ルートで無駄なアップダウンも一切ないのですが、もうヘトヘトです……。こんなに辛かったっけ滝子山、と過去の自分に愚痴言いながら登ってました。
そんな自分に活を入れてくれるのが、やっぱりこちらのつつじ。
山頂に近づくにつれて群生ポイントが増えてきて、特に山頂直下は山のいたるところで真っ赤な花が咲き乱れていました。
こうしてフラフラになりながらも、ようやく山頂に到着。
や、やったぞ……久しぶりだな滝子山。
12年ぶり3回目の滝子山。標高1620m、秀麗富嶽十二景の四番山頂です。
山頂からはご褒美とばかりに富士山とヤマツツジの美しいコラボが炸裂!これはもう見事としか言いようがない景色でした。
5月下旬から6月上旬にかけて、ツツジの開花が山頂まで来た時にだけ見れる絶景。
疲れも吹っ飛ぶくらい華やかな景色でした。
これを見れただけでも、頑張って登った甲斐があったってもんです。
北側を望むとさらに高い山が2つ。右が雁ヶ腹摺山、左が黒岳あたりかな。
秀麗富嶽十二景を全て登りきったのはもう10年以上前ですが、その全てを電車・バスの公共交通利用で行った身としては、一番アクセス難だったのが雁ヶ腹摺山。
他のピークはすでに2巡以上しているところがほとんどですが、あの雁ヶ腹摺山とその近くの姥子山については最初に登ったっきりです。秀麗富嶽十二景の第2章を終わらせるためには、あの山にも再訪せねばならぬ。
が、その体力が今あるかはわからない……
正面に富士山を見据えながらしばし休憩。
思っていた以上に天気が良くて日差しが強烈。尾根を登っている間はそれなりに風が吹いて涼しかったですが、山頂はとても暑かったです。
暑いと食欲がなくなるのは昔からで、どうにかしたいけどどうにもできない部分。この日も半ば無理やりサンドイッチを胃に放り込みました。
山頂ではミツバツツジも咲いて、紫の花と富士山のコラボも絶妙でした。
おそらく1週間前くらいがミツバツツジのピークだったと思いますが、こうして咲き残ってくれてるだけで有難かったです。
滝子山の山頂ってこんなにつつじに囲まれている場所だったんですね。
休んでいるうちに続々と登山者が登頂する中、みんなで富士山の撮影大会開催。
真っ赤なつつじと富士山の絵は本当に見事でした。良いタイミングで登りに来れて満足です。
山頂も混んできたので少し休んでから下山開始。
すぐに分岐があって直進すれば初狩駅へ下山するルートですが、ここは左に折れて鎮西ヶ池方面へと向かいます。
こちらの白縫神社の社があるところが鎮西ヶ池。
写真右の方の足元に小さな池があるのですが、確かにゲコゲコ鳴くカエルの声が聞こえてました。
池の周りに綺麗に咲いていたのがこちらのクリンソウ。
この花の存在は事前に知らなったので、群生を見たときにはビックリしました。
つつじのシーズンと開花時期が重なるようなので、ぜひこの花も見てみてください。
そこからしばらく下ると大谷ヶ丸への分岐点に到着。
山頂から緩やかな下り坂で疲れもある程度緩和して、ここらで食欲が復活してきました。
そんなわけで、ここで満を持して笹子餅の登場。
笹子駅前で買ったご当地アイテム。
水分をそれなりに持っていかれましたが、なるほど確かに美味しかったです。登山中のあんこはやっぱり心強い味方ですね。
笹子餅を3つ食して大谷ヶ丸までの道のりを頑張ります。
ここに関しても過去に一度歩いたことがあるのですが、道中はほとんど覚えてなかったです。
基本的に山頂直下までは緩やかで歩きやすいのですが、落ち葉フカフカで部分的に迷いやすい箇所があったのでお気を付けください。
こうして1時間ほど歩いて大谷ヶ丸に登頂。新緑とツツジの二刀流で出迎えてくれました。
滝子山に比べるとずいぶん静かな登山道で、途中で出会ったのも2人だけです。
ここからは曲り沢峠方面へ下山していきます。
大谷ヶ丸山頂あたりもツツジが綺麗に咲いてました。
このルート、つつじの群生ポイントが本当に多かったです。
ここから先はひたすら下り坂。
道も緩やかで歩きやすく、今日一番気持ち良くハイキングできたところです。
新緑の緑がまた心地よい景色。
途中には畑のような広場もあったり。
展望こそあまり開けないですが、日差しが降り注いで全体的に明るい登山道でした。
しばらく下るとコンドウ丸に到着。
ここは初めて登頂した山で、周囲展望はないですが立派な標識は用意されていました。
さらに下って曲り沢峠に到着。
ここを直進すれば大鹿山~笹子雁ヶ腹摺山方面へ行けますが、さすがにもう疲れたのでここで笹子駅方面のルートへ行きます。
しばらく平坦なトラバース路を行くと滝子山の登山道と合流。
つづら折りの坂を下ると、やがてこのルートの醍醐味ともいえる場所に出ます。
それがこちらの沢沿いの道。
大小いくつもの滝が流れていて、非常に清涼感にあふれた空間。マイナスイオン全開で、特にこういう暑い季節にはピッタリです。
滝子山の代名詞ともいえるこの沢ルート、涼しげでとても心地よかったです。
過去2回は登りで利用しましたが、下山でのんびり歩くのもいいですね。特に気温も上がってきたので、オアシスのようにさえ感じた道でした。
その後、道証地蔵登山口まで下山して、あとはひたすら林道を下って行きます。
この林道歩きがまぁ長くて、先ほどの沢沿いから一転して暑さとの闘いでした。
熊ゲートを過ぎて街中へ下山。
こういう山の麓ののどかな風景も好きです。
駅に向かう途中で立ち寄ったのが、忘れてはならない笹一酒造。
蔵元直売所で、ここでは珍しく日本酒とワインが製造されているようです。
多種多様なお酒が並んでいる中で、夏季限定の笹一があったのでこちらを戦利品として購入。
これを書いている段階では、冷蔵庫で冷やしているところ。飲むのが楽しみです。
さらにここの名物の1つが笹一吟醸ソフトクリーム。
火照った身体にソフトクリームが身に染みて美味しかったです。お酒を飲まない方も、ソフトクリームを食べにぜひ立ち寄ってみてください。
こうして笹子駅まで戻って本日の行程が終了。駅から直接登って下りてこれるアクセスの良さはやっぱり素敵です。
今年最初の秀麗富嶽十二景登山でした。
初めて歩いた滝子山・寂しょう尾根ルート。
山頂で見た満開のつつじと富士山の景色を含めて、変化に富んだコースは非常に面白かったです。
登りに行く際はお餅に地酒と、ご当地グルメも合わせて楽しんでみてください。
【日程】
2025年6月7日
【コースタイム】
7:30 笹子駅
8:15 寂しょう尾根ルート登山口
10:20 滝子山
11:35 大谷ヶ丸
12:10 コンドウ丸
13:15 道証地蔵登山口
14:00 笹一酒造
14:20 笹子駅
都心に散らばる多摩100山の5座を小沢城址〜ありがた山〜天王森公園〜大松山〜高幡不動尊というルートで駅からハイキングに行ってきました。
梅雨入り前の春の季節、あじさいが咲く街中トレイルは距離が長くて歩き応えありましたが、色々と見どころも多くて面白かったです。
なかなかすっきり晴れてくれない今日この頃。
梅雨間近ということで仕方ない部分もありますが、今週末も山の方の天気があまり良くなさそう。そんな時こそ街中トレイルということで、都内近郊の山々を巡り歩いてきました。
今回は「多摩100山」というリストに選定されている小沢城址(天神山)、ありがた山、天王森公園、大松山、高幡山(愛宕山)の計5つ。いずれも200m未満の低山ですが、すべて繋げると距離20km超え。
なかなか疲れました。
スタートに選んだのは京王よみうりランド駅。
ここが最初に登る小沢城址(天神山)、ありがた山の最寄り駅になります。
都内に長らく住んでいながら、よみうりランドって実は一度も行ったことがありません。この駅も初めて降りました。
ここから本日のハイキング開始。高幡不動駅までの約20kmの間に、いくつものピークを踏んで行きます。
まずは小沢城址へ向かうべく、駅前の坂を道なりに登って行きます。
道がカーブに差し掛かったあたりの、こちらが小沢城址の入口。
駅から5分もかかりませんでした。
入口こそ茂みっぽい感じに見えましたが、入ってみたら良く整備された道が続いています。
部分的に切通しのように削られた山肌も現れたり、見た目は立派な登山道。
ここら辺一帯は緑地公園になっていて、緑豊かな森が広がっています。
これだけ切り取ると都心とは思えない大自然に見えますが、実際はすぐ横が読売ジャイアンツ球場で、何かイベントをやっているのか場内アナウンスがワイワイ聞こえてました。
少し登ったところにあったのが小沢城址の石碑。
ここが本日最初のピーク。YAMAP上では小沢峰という名の山頂でした。
さらに奥が続いていたので進んでみます。
朝早かったからなのか、誰も歩いていませんでしたがハイキングコースとして公園内は良く整備されていました。
先ほどの場所から徒歩5分ほどで浅間山に到着。
ここが2つ目のピークで山頂にはしっかりと標識が用意されていました。
こちらの山頂からは展望も開けていて、都心方面を一望できます。
雲ってはいるものの、雨上がりで視界は良好。遠くの高層ビル群も良く見えました。
その中にひときわ存在感を放っていたのが東京スカイツリー。
この距離からでもよく分かります。
左の高層ビル群が新宿で、右が六本木あたりかな。
そして足元にあったのがこちらのお地蔵様が描かれた小さい石。
これは高尾界隈でよく見るやつじゃないか。非常に似てますが、同じ人が書いているのでしょうか。
小沢城址公園を一回りしていったん駅まで戻ります。
次に向かうありがた山も京王よみうりランド駅から徒歩5分ほどの距離。かなりの駅チカ物件です。
ありがた山に向かう途中にあったのが妙覚寺。
駅から徒歩3分ほどのところにあるお寺ですが、6月ごろに訪れるのであればここはぜひ立ち寄ってほしいところです。
妙覚寺に吸い込まれるように入って行ったのは、この石段のあじさいロードに誘われて。
カラフルな紫陽花の花がちょうど満開で周囲を彩っていました。
期せずして出会えたあじさい寺。今日訪れた観光スポットの中でも特に満足度高かったです。
その妙覚寺のすぐ隣にあるのがありがた山。
こちらの標識に従って墓地方面へ進んで行きます。
ありがた山の斜面の一部は開発中らしく、削られた更地に不思議な形の石柱がたくさん立っていました。
墓地の脇を登って行ったこちらがありがた山の山頂。
山頂にもどことなく神秘的な石柱が置かれていました。
標識らしきものは見つからなかったですが、この山の特筆すべきが山頂直下に広がる無数の仏様。
こちらがありがた山石仏群。
ずらっとあたり一面に石仏が安置された摩訶不思議な光景。
実はここに向かう時に「石仏群ってこの道であってますか?」と聞かれたんですが、この存在を知らなかったので「ごめんなさい、わからないです」と答えてしまったんですが、なるほどこのことだったのか。
なかなか特異な景観が広がっているので、ここもぜひ立ち寄ってほしいところです。
ありがた山から下りているときに見えたよみうりランドのゴンドラ。
京王よみうりランド駅から遊園地まで結んでいるそうで、こんな街中にゴンドラがあるっていうのも、何だか奇妙な感じでした。
次に目指すのは天王森公園ですが、そこまではしばしのロード歩き。
稲城市の街中を西に向かって歩いていくのですが、道中に梨の畑がたくさんありました。知らなかったんですが、稲城市は都内最大級の梨の生産地なんですってね。
販売所もいくつかありましたが、あいにく今は梨のシーズン外。
さらに進んで稲城中央公園に到着。奥に見える大きな橋はくじら橋。
総合グラウンドや体育館などがある大型公園です。
こちらは若葉台公園の円形広場。
幹線道路わきに大型公園やゴルフ場があって、都会でありながらも緑が多い今日のトレイル。
そして、曇りの予報だったのにガッツリ晴れてきて気温も上昇。こういう時、街中トレッキングならコンビニ、自販機など補給ポイントがたくさんあるから気楽です。
こんな良い天気なら山に行けたんじゃないかと思いつつも、ひたすら歩いて八坂神社に到着。
ここらが天王森公園で、神社の鳥居の階段の先に山頂があります。
こちらが天王森公園の山頂。標識に書かれていますが、ここが多摩市最高地点だそうです。
標高は161m、しっかりと三角点も用意されていました。
ここら辺は多摩丘陵地帯で、街中を歩いていても意外とアップダウンがあります。
丘の上からは眺めも良くて、高尾や丹沢方面の山を見渡せるポイントも多かったです。
15分ほど歩くと都立桜ヶ丘公園に到着。
この奥にも多摩100山に選定されているピークがあります。
しばらく進むと見えてきたのが、こちらのギリシャの神殿を彷彿とさせる建物。
旧多摩聖蹟記念館だそうです。
中には馬に乗った明治天皇の銅像がありました。
一応、GPSを見たらこの記念館のあたりが大松山のピークだったので、この明治天皇様を登頂の証としておきました。
すぐ横に広い芝生エリアとベンチがあったので、ここで軽く休憩。
地面が固いからか、アスファルトジャングルのロード歩きは結構足に来ますね。京王よみうりランド駅からだいぶ歩いてきましたが、今日のルート上ではここがちょうど中間点くらい。
残り半分、頑張ります。
公園内にはいくつかルートがありましたが、西の方へ下山できそうな道を下って行きました。
その後は再び長いロード歩き。
鎌倉街道を進みつつ、多摩動物公園の方へ進んで行きます。ここら辺はもうざっくり方向だけ決めて適当に進んでいる感じ。
多摩モノレールが見えてきたら、線路に沿って北へ進んで行きます。
奥多摩登山で立川から青梅線に乗り換える際、「次は立川。青梅線、南武線、多摩モノレール線はお乗り換えください」というアナウンスで名前はよく耳にしてましたが、実物を見るのはこれが初めてでした。
さらに進んで多摩立陵トンネルをくぐって行きます。
3つ入口がありますが、真ん中は多摩モノレール用。ここからゴールの高幡不動まで、ひたすら多摩モノレールと並走する形になります。
トンネルを抜けた先にあったのが多摩動物公園。
ここは確か小学校の遠足で来たことがあります。懐かしさを感じないくらいほとんど忘れてましたが、こうして今なお健在というのはどこか嬉しいものがあります。
この辺りだと、子どもの頃によく遊びに行ってたのが多摩テックという遊園地。
今はもうない多摩テック。懐かしいなぁ。
高幡不動駅が近づいてきたあたりで、住宅脇の入り口から入山。
こちらが多摩丘陵自然公園で、この階段を登った先に本日最後のピークが待っています。
意外としっかり登るタイプの階段。
途中にはたくさんの石仏が祀られていましたが、これは麓の高幡不動尊の山内八十八箇所巡礼コース。
登っている人も多かったです。
登りきったところが山頂。
標識は特に見当たりませんでしたが、YAMAPだと愛宕山、ヤマレコだと高幡山となってました。
山頂からの展望もまぁまぁ開けています。
標高こそ大してないですが、すでに20km近く歩いてきたのでだいぶ足が悲鳴を上げてました。
山から下りたところが高幡不動尊なんですが、ここは紫陽花の名所として知られていて、ちょうどこの日(6月1日)からあじさい祭りが始まっていました。
それもあって結構な人が訪れていたのかもしれません。かくいう私も、今日の街中ハイキングをしようと思った時に真っ先に浮かんだのが高幡不動のあじさい。どこから歩き始めるか考えた結果、京王よみうりランド駅をスタートにして遥々やってきた感じです。
山の斜面の至る所にあじさいの花。
綺麗ではありましたが、開花状況としてはまだ3分咲きくらい。満開まではあと1週間ほどはかかりそうなので見ごろはこれからです。
良ければ行ってみてください。
高幡不動尊に下山。まず目を引いたのがこちらの五重塔。
高幡不動尊金剛寺、思っていた以上に広い境内でした。
奥殿や不動堂など。
あじさい祭り開催中ということで出店も出て、観光客もたくさん訪れていました。
傍らにいたのが、こちらのにこにこ地蔵。
高尾山山頂のおそうじ小僧と非常によく似ておる。ツルツル頭をペチペチしたくなりますが、罰当たりなので自重します。
仁王門と五重塔。
あじさいまつりはまだまだこれからが本番なので、翌週以降も結構な賑わいになりそうです。
こうして高幡不動駅まで歩いて本日の街中トレッキングが終了。
京王よみうりランド駅から何駅分歩いたのかわからないですが、結構な距離でヘトヘトになりました。
梅雨間近の季節に多摩100山ハイキング。アジサイの名所は最後の高幡不動尊ですが、開花状況としては序盤の妙覚寺の方が満開で綺麗でした。
他にもありがた山の石仏群だったり大松山の神殿風の建物だったり。都会の風景と自然が調和して色々と面白いものが見れました。
多摩丘陵トレイル、良ければ行ってみてください。
【日程】
2025年6月1日
【コースタイム】
7:40 京王よみうりランド駅
7:55 小沢城址
8:35 ありがた山
10:20 天王森公園
10:40 大松山(都立桜ヶ丘公園)
12:25 多摩動物公園
13:00 高幡不動尊
13:20 高幡不動駅